さくらんぼ 母ときた道
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1980年代。美しい田園風景、豊かな自然に囲まれた雲南省の農村。知的障害を持つインタウは、足の不自由な夫グォワンと結婚した。養鶏や養豚で細々と暮らし、貧しいながらもお互いを支え合って暮らしていた。ある夜、些細なことでグォワンはインタウを家から追い出してしまう。夜道をさまようインタウは、道端で泣いている赤ん坊を見つけ、家に連れ帰った。その赤ん坊をホンホン名づけた。その日から、インタウの生活はホンホンが中心となった。グォワンは、彼女が赤ん坊に夢中になったことや生活の苦しさから、内緒でホンホンをよその夫婦に渡してしまった。絶望するインタウは、ホンホンを探しに服もボロボロになりながら、さまよい歩くのだった。そんなインタウを見て、グォワンはホンホンを取り戻す。小学校に通うようになったホンホンは、母親が皆にバカにされているように感じる。母を恥ずかしいと思うようになるのだった。母に邪険は態度をとるホンホン。ある日、ホンホンは高熱で病院に担ぎ込まれる。母は山からサクランボを採って持って見舞う。甘いサクランボは、優しい母の思い出や甦った。ホンホンは、母を恥じたことを後悔し、感謝の気持ちでいっぱいになるのだった。それから、ホンホンの誕生日がやってきた。娘のためにサクランボを採りに行った母。しかし、母は帰ってこなかった。